Providence AthenaeumとEdgar Allan Poe

by yasukawa

 

ニューヨークやボストンのような大都市ではありませんが、プロビデンスはぶらぶらと散歩をして楽しめる街だと思います。駅を出て、川をわたりBenefit Streetやブラウン大学のあるイーストサイド・プロビデンスまで徒歩約20−30分。このあたりを歩き、街の建物をみていくだけでそれなりに楽しめます。


Benefit Streetには、特に古い家が多く、プロビデンスで最も古い家の一つだとされているStephen Hopkinsの家があります(家の一部は1707年築)。住所は15 Hopkins Street, Providence, RI 02903です。


Stephen Hopkinsはロードアイランド州の政治家で、独立宣言に署名をした一人でもあります。もともと、川沿いに建てられていたものを、丘の上に移したそうです。ここには、米国初代大統領のGeorge Washingtonも泊まったことがあるそうです。知らないとうっかり見過ごしてしまいそうですが、米国での歴史的価値は高く、National Historic Landmark(国定歴史建造物)としても登録されています。


Stephen Hopkinsの家の近くに、米国で4番目に古いといわれる図書館、Providence Athenaeumがあります。小さい図書館ですが、二階建てになった本棚の並びがとても綺麗なので、Benefit streetに寄る機会があれば、是非立ち寄ってみて下さい。



実は、あの作家・詩人であるエドガー・アラン・ポーは、一時期プロビデンス出身の詩人Sarah Helen Whtimanと婚約しており、何度もBenefit Streetを訪れています。交際中には、二人で、何度もこの図書館で会っていたようです。


図書館の地下には、Rare Book Libraryというセクションがあり、司書の人にお願いをすると見せてくれます。


Poeの婚約者であったSarah Whitmanは、ある雑誌に匿名で投稿された"Ulalume"という詩を読み、感心したといいます。AthenaeumでPoeと一緒にいる時に、彼にその詩について話すと、その詩は自分が書いたのだと言い、その場で詩の下にサインをしたという逸話があります。

その実際の本が、地下に展示してあり、彼の直筆のサインを見ることができます。